噂の怪奇現象(都市伝説)を目の当たりにする

昨夜ついに、怪奇現象を目の前で見ました。都市伝説と言ってもいいでしょう。

今までずっとささやかれ続けていたのに、見ることのできなかった出来事です。

、、、さて、その怪奇現象とは、

よくある、どこにでもある会社で聞くようなことです。

でも実際体験すると、結構ショックです。

ただショックと同時に、驚きとスタッフへの感謝の気持ちが生まれます。

、、、

それは何かというと、

【会社では、超重要人物がいなくても仕事は回る】

という現象です。

いや、これは自信過剰なのかもしれませんが、

料理長の時、というよりそれよりずっと以前から、「自分がいないとキッチンは稼働しない」とずっと思ってました。

上の立場になるにつれ、その思いは強くなる一方、

とある噂では、「すっごい仕事ができる人が、ある日突然抜けても、仕事は回るんだよ」という、不可解な都市伝説です。

「いや、それでも、自分にしかわからなくて、他のスタッフは知らないことはたくさんある。だから、自分が抜けたらお店は回らない。」

なんて昨日まで思っていました。

正直、半信半疑でしたが、自分だけはやっぱり特別だと信じ込みたかったのでしょう。

でも結果が物語ってくれました。

、、、

昨夜は、とても忙しかったんです。

私はこれまでは調理場にいましたが、最近はホールで慣れない仕事をしています。いつもキッチンから出る料理を不安に思いながらホールの仕事をしているのですが、今日は違いました。

私自身のホールでの仕事がいっぱいいっぱいで、何も考える余裕がなかったのです。

はい、メチャクチャ忙しかったんです。

私は全体を見る立場の人間です。

でも今日、それが全くできなかったのですが、それでも、キッチンは回っていました。

正確には、結構お客さんには迷惑をかけたけど、頑張ってくれました。

もちろんホールスタッフも同じです。

司令塔の私が、何もできなくてアタフタしている状況で、ちゃんと色々と動いてくれました。

で、結果、

料理を待たせたり、クレームを言ってくるお客さんもいましたが、それでも無事終わりました。

これは本当に、スタッフに感謝しかありません。

当然、キッチンに私が入っていれば、かなりスムーズに料理を提供できたと思います。でも、私の力を借りずに乗り越えました。

これはすごいことです。

本当に、今この瞬間に私がいなくなっても、会社はなんとか回るのだな、という実感をしました。

人間って、切羽詰まると、どうにかして乗り越える生き物なんです。

もっと任せていいのかもしれません。

って簡単にできるものではないですが、失敗してこその成長があります。

というより、失敗を体験したほうが成長のスピードが速いです。

もちろん、その失敗により売り上げに影響も出てきます。

でも、そんなことは当たり前です。

直接、私自身が料理をしたり、サービスしたり、オーダー取ったり、ドリンク作ったりなど、スタッフと同じ仕事をすることではなく、

スタッフ皆のフォロー・サポートをするように心がける。

それが今の私の役目なのかもしれません。

、、、今日も早く店に行かなきゃ。やることが山積みです。