コロナが収束した後の飲食店の動向 ~傾向と対策~

さて、コロナ収束も近づいてきて、2波が来るとささやかれていますが、正確には第3波です。

第3波というのもあり、もしまたコロナの波が来てもこれまでの半分以下の影響で済むだろうと言われています。

 

それはさておき、ブログの記事が遅くなりましたが、私の住むオーストラリア・シドニーでは、飲食店は6月より50人までの入ることが可能になりました。

50人ていうと、ほとんどのお店が元通りだね、よかったね」

と思うかもしれませんが、ソーシャルディスタンスを保っての50人です。

そして、オーストラリアでは4㎡(平方メートル)で1OKというルールがあるので、つまりは64㎡(8m×8m)の店だと、「4人までOK」ということになります。

その4人も、1.5mの間隔を空けてくださいとのことですが、 

だとすると、全然お客さんを入れることができないのです。

 

しかし、家族とかは4人できても1(組)として数えていい(はず)ので、もう少し人数の融通は利くでしょう。

*ちなみにスタッフは数にはいれません。

 

まあそのような細かいルールもありながらの営業再開ですが、リオープン当初の最大10人まで、というルールに比べると50人というのはかなり助かります。

特に私の任されているお店は、これまでの席数で言えば最大80人入るほどの規模なので、1度に50人というのは、ほとんど通常営業に戻ったことに近くなります。(もともと満席になることはほとんどなかった店なので)

 

とは言いながらも、人々は外に出るのを控えていることも多く、街もまだまだ閑散としています。

特にビジネスマンはまだ自宅で仕事している人が大半です。

 

つまり、ランチ客はこれまでのように入ることはありません

 

さらに、今回50人までOKになったことで、スタッフもすぐにそろえることができません

 ですのでコロナ前と同じスタッフ配置、料理、サービスはできないです。

 

ということも考慮に踏まえて、どのように回すのかを考えました。

 

まずは、メニューはコースのみ

これまでの人気メニューの中からピックアップした料理で、3つのコースメニューを作りました。

そして、時間帯も2部制にしてオペレーションを簡素化を図ります。

ドリンクメニューも絞ります。

 

 

このようにして始めたわけですが、結果から言うと当たりでした。

 

周りの店も含め、シドニー全体のお店の半分近くがまだ営業を再開していないというのもあり、そして人々が外に出たいという欲求も爆発してか、

かなりお店都合の絞ったメニューで高単価、時間も制限したりと、少人数でできるオペレーションでのやり方でお客さんもそれなりに入り回すことができました。

 

ある1日は、コロナ前のスタッフの半分の人数で、コロナ前の週末以上の売り上げも出すことができました。

 

これには驚き、今までのやり方が間違っていたとは言いませんが、メニュー構成だけでこんなにも差が出るのかと驚きました。

 

ただ、今はお店の都合のメニューでしぶしぶ承諾して来店してくれるお客様もいるでしょうし、これまでのメニューがないことで予約しないお客さんも結構いたので、徐々にメニューも含め、スタッフの配置などもうまく変えていければいいと思っています。

 

まあ、周りの店が営業していなくて、お客さんもチョイスが少ないので、今だけのラッキーということも十分に考えられるので気を抜かずにいきたいと思ってます。

 

 

ただ、一番恐ろしいのが、10月以降、、、

 

コロナが落ち着き、家賃も元に戻り、政府からの援助も完全になくなった時が勝負です。

 

今のところ、この状況からみて、利益を出せるシステムを作り出すのはかなり難しいと感じます。

場合によっては、そのあたりのタイミングで店の今後も考えなければならないくらい、切羽詰まった状況が予想されます。

 

では、また変化があれば記事に書きます。