
前回、ロックダウンの解除には3段階あり
ステージ1
飲食店で10人まで入ることが可能。4平方メートルは離れなければならない。
ステージ2
店内20人までOK、同じく4平方メートル離れること。
ステージ3
通常営業に戻る。同じく4平方メートル離れること。
の順番で規制緩和されると政府より通達がありました。
やっかいな4平方メートルルール
ステージ3でも4平方メートル以上離れるというルールは結構やっかいです。
小さな店内なら数人。
規模の大きな飲食店でもお客様の入ることができる人数は半数以下になるでしょう。
例えば回転すしとかは、2席分椅子の間隔を開けて座らなければなりません。
つまり普段30人入れられるお店だったら、10人ほどしか入れなくなります。
これは飲食店にとってはまだまだ痛いです。
減額されたとしても、少なからず家賃を払わなければならないからです。
家賃が半額になったとしても、結構厳しいと思います。
ステージ1まで解禁
5月10日のアナウンスで、5月15日(金曜日)よりステージ1の段階でのレストランの営業の再開がOKとの通達がありました。
喜んでいいのかわかりません。
面倒なポイント
ロックダウン解除、規制緩和されてめんどうなことはたくさんあります。
これまでおこなっていた持ち帰りでの商品の価格設定の変更
テーブル席の配置
衛生管理のルール
お客様へのサービス・対応の見直し(Afterコロナバージョン)
スタッフトレーニング・採用
目標売上設定の変更(損益計算)
メニュー改定・価格の変更
ステージ2と3への対策と対応を考える
料理の仕込みや段取りの再構築
などなど、
お店によっては変更しなくても良いところもたくさんあるでしょうが、
消費者は、コロナによって「こんな価格でも食べることができるんだ」と錯覚させてしまっている節もあります。
『価格破壊』が起こるかもしれません。
例えば、これまで飲食店ではお酒の持ち帰りの販売はできなかったのをコロナショックの時期限定で販売可能になりました。
当たり前ですが、店内で提示していた売値価格ではだれも買いません。
するとどの店もかなり値段を抑えて販売します。
お客さんからすると、「え、このお酒ってこんなに安く手に入るものなの?」と感じます。
そしていざお店が再開した時に、持ち帰りでは買えていたお酒の価格が、店内で飲むと倍ほどになっている。なんてことが起こると「なんか損した」みたいな気分になってしまいます。
このような、モノの金銭価値の破壊が起こってくる恐れがあるのが、アフターコロナの影響です。
「100円のジュースがディズニーランドでは1000円で売られているのは、価値が付加されているから」
みたいなマーケティング手法ですら通用しなくなってくるかもしれません。
お客さんは一度甘い蜜を吸ってしまうと、それに依存します。
そのあと、どれだけ価値を与えても一定数には響かなくなるでしょう。
それが一番恐ろしいことです。
でも、すべての答えはお客様が持っています。
この解答は、来週以降実際に店を開けた時にわかることになるでしょう。